年越し派遣村の残したモノ

年末年始の　年越し派遣村ニュースで　興味深く眺めていた訳です・・・
俗に言う「派遣切り」に　あった人たちだけを
どーやって　餞別するんだろうか？と

オープン当初　大晦日に　温かい汁物を　すすりつつ
「ありがたい」と　喜んでいる人の　ニュース映像に
つい　ホロリと　したりなんかして
1人じゃ　心細いもんね
人の温もりを　感じられるって　いいよね
なんて・・・　年の瀬に　ジーンと　しました
そーいうトコ　私も日本人だよね

年明け　日に日に　増えてくる人々の映像に
アレ？
とにかく　タダで食べ物が貰える場所に
なっちゃってるのでは？？
予想通り・・・
ホームレスとか　単に　食べられない人たちの
炊き出し場所　救民場所みたいに　見えた

主催しているNPO側　ボランティア側も
集まる人の違いに　気づいていたようだけど・・・
区別も出来ないと　集まった全ての人たちに
同じように　サービスしたらしい
その精神は　あっぱれだと思う
そもそもが　主催したNPOは　福祉系NPOで
労働系の団体という訳ではなく
「派遣切り」にあった人たちの救済だけに
特化した団体では無かったようだから

ただ、　そのNPOとは関係なく　寄付した人たちや
ボランティアに参加した人たちは
多分・・・　ホームレスに　食事を提供する気は
無かったのでは無いだろうか？

日比谷公園では　収容しきれない　人数になり
厚生労働省の講堂に　移動したあたりから
主催したNPOに対して　大きな疑問が沸いた

ここまで　大勢の人が　集まる事を　予想して無かったのか？
これだけ集まった人たち　住む場が無いと　思われる人たちを
この寒空で
これから　どうするつもりなのか？

集めるだけ　集めて・・・　どうするのか？
この後　何か　考えているのか？
暴動にでもなったら　どーするんだ？

年末年始の正月休みが　終わって
年越し派遣村　は　解散した
テントを撤収する状況を　眺めながら
結局　行政に　押し付けたのか・・・　と
かなり　ガッカリした

日比谷公園を　占拠する段階で
行政側と　話はできていたのかも　しれないのだけど
集まりすぎたら　助けてね　みたいな
なんかこう　ガッカリ

問題をクローズアップする　起爆剤には　なったのだと思う
具体的に　行政を動かすキッカケにも　なったのだろう
そーいう意味では　意義はあったと言えるのかもしれない
ただ、　どうも私には　無責任に思えてならない
年末年始の　一時的な　助け合い精神
自己満足にみえる

なんというか　全て　社会や　国に責任があると
自分たちは　一切悪くないと
責任を　押し付けているように　見える

本当に　自分たちは　悪くないのか？
責任は無いのか？
国や　社会や　企業だけが　悪いのか？

困っている人に　手を差し伸べる事を　悪いとは思わない
ただ　手を差し伸べたら　途中で振り払う訳には　いかない
中途半端な気持ちで　手を差し伸べるのは
相手のためにもならない

通っている失業者向けスクールでも　似たような事がある
出来なくても　理解したいという気持ちのある人には
教えてあげる気にはなる
休まず　授業もしっかり聞いているけど
知識レベルや　経験から　理解が難しい人には
相手のレベルに合わせて　解かりやすく　具体的に
説明して　一歩ずつでも　引き上げてあげたいと思う

休みがちで　講師の言う事も　ろくに聞いていない癖に
「全然わかんなーい」「むずかしいー」とか　言ってても
だから何？　当たり前じゃん　としか思わない
教えて欲しそうな顔で　助けを求められても　困る
あなたが出来ないのは　私の責任ではない
誰の責任でもない　自分の責任だろう

教えて欲しいなら　自ら　ヤル気を見せるべきだ
頭を下げて　教えを乞うべきだ
まず　自らの現状を　反省し　改善すべきだ


失業者である私が言うのも何だが・・・
仕事が無いのにも　住む場所が無いのも
派遣の身分なのも　解雇されるのも
ソレナリの理由がある筈だ　
全てが　他人や　行政の責任ではない
責任の一端は　自分にもある筈だ

まずは　そこから始めなければ　先は無いだろう
働くのは　自分自身なのだから

年越し派遣村が　集った人たちの　姿勢や　心に
少しでも　変化を与えている事を　期待したい
大勢の善意が　無意味に終らない事を　祈りたい

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