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治験はバイトじゃない!? [健康・福祉ネタ]

治験の仕組みについて ご存知でしょうか?

最近 ネット上などで アンケートやモニターなんかと同列に
簡単に高額収入になるバイト感覚で 登録を呼びかけたり
アフィリエイト的に紹介しているようなサイトが 多々ありますが・・・
アレは 大きな間違いです

バイトでは無く ボランティアというのが 正しい
治験ボランティア

インクロムは 1975年に設立された
SMO(Site Management Organisation/治験施設支援機関)

新しい薬が生まれる前に、効き目や安全性を確かめるため、
健康な方や その病気の症状を持つ方たちに
協力して貰って実施する試験、それが「治験」です
つまり 治験が適正に実施されないと 薬として認可されない
どんなに 画期的な薬だったとしても
世の中には 出てこないという事です

私は 医療機関に勤務していた関係もあり
ヘルスケア系をビジネスを専門領域にしていて
普通よりは 業界に知識はある方

看護師の転職先として 治験関係の企業は かなり有力だし
友人の中には 治験データのPC処理を専門にしている人もいる
まぁ ハッキリ言えば・・・ 製薬会社は 通常より高ギャラなので
求職者にも人気がある
その製薬会社との取引なので 治験は成長業界であり
この不況時でも 雇用は落ちてない という訳

とはいえ、 これらは仕事する人たちの話であって
実際に治験に参加する人たち 治験ボランティアが稼げる訳ではない

糖尿病 高血圧 喘息 アトピー ドライアイ などなど
病気の人に 新薬を試してもらって 効果があるかどうかを
正確に数値として 調査し データ化するのです
新薬を試すグループもあれば プラセボを使うグループもある
ボランティアとして参加しても 新薬が試せるとは限らない
更には 新薬が絶対に効くとも限らない・・・

病気治療中の人にとっては リスクが全く無い訳ではない
通常使っている薬との兼ね合いや 主治医との関係もある
正直いって 一般の医師は 自分の患者が治験に参加するのは嫌がる
自分の治療方針と異なる可能性が高いし 不愉快に思うらしい
治療法の無い難病の場合は別なのだろうが・・・

とにかく 本人の意思による ボランティアなので
登録制で その登録をするにも 説明会に出席する

私も 登録した経験がある
決まった場所に 決まった時間に行って しっかり説明を受ける
勿論 その場での質問も色々とできる

私は 治験に健康保険を利用するというのが 引っかかって
その場でスタッフに かなり突っ込んだ質問をした
治験で保険を利用するのは違法であり 不正請求になるのでは?と
説明スタッフはよく解らないみたいで 奥から責任者が出てきた

恥ずかしながら 診療報酬の改定があった直後だったのを
私は チェック漏れしていた様子・・・
法の解釈的には 治験の為の診察行為や検査に関しても
保険適用に関して規制が緩和されたようだ
勿論 新薬は認可されていない薬だから 保険は利かない
あくまで 診療や検査等についてのみ 保険適用である

登録後 検査を受け メタボの治験に参加希望だったのだが
後日 不参加通知が届いた
多分 メタボ境界くらいの数値だったので 新薬の効果が
解りにくいと思われ 参加できなかったのだろうと思う
あるいは 小うるさい人として 避けられたのかもしれない?

一年後 久しぶりに 登録している会社から 他の治験に
参加しないか?という 連絡があった
コレステロールか 中性脂肪だったと思う
興味はあったが かなり日程が面倒だったので 遠慮した
事前の検査 説明 それから数ヶ月の服用 その間に毎月の通院
結構 スケジュールは厳しいし 生活規制もある

交通費もかかるし 保険一部負担金もある 支出に関しては
負担軽減費が支給され マイナスにはならないが・・・
相殺したら ほとんどプラスでは無い
若干のプラスが出たとしても 身体的 精神的負担や 決まりごと
生活規制などのストレスを考えれば 全く割が合わない

つまり やっぱりボランティアなのだ と思う

自分の身体や 生活を使って 今後の他の人たちの病気治療の為に
役立ちたいと願う人の ボランティアであって
決して 高収入バイトなんかでは無いと 断言する

だからこそ 真剣に 真摯に 献身的に 協力できる人だけが
治験ボランティアには 登録するべきだろう


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